今回は、何度かご利用いただいているお客様より、ハンナ・アーレントの著作、関連書籍を店頭買取にてお譲りいただきました。いつも本当にありがとうございます!お客様が本をとても大切に扱われているのが伝わってきて、私たちも嬉しい気持ちになります。

20世紀思想に大きな足跡を残した ハンナ・アーレント
ハンナ・アーレント(1906-1975)は、激動の20世紀を生きた、ユダヤ系ドイツ人出身の政治哲学者です。ナチスによるユダヤ人迫害を逃れ、フランス、そしてアメリカへと亡命。その過酷な体験が、彼女の思想に影響を与えたと言われています。
全体主義、革命、暴力、自由、公共性…アーレントは、現代社会が直面する様々な問題を考察しました。中でも、ナチス戦犯アドルフ・アイヒマンの裁判を傍聴し、「悪の凡庸さ」という概念を提示した『イェルサレムのアイヒマン』は、世界中で大きな議論を呼びました。
主著に『全体主義の起源』、『人間の条件』、『過去と未来の間』など。
2012年に公開された映画『ハンナ・アーレント』では、彼女の思想の一端や、激動の時代を生きた姿が描かれており、こちらからアーレントの世界に触れてみるのもおすすめです。
『アーレント=ヤスパース往復書簡集1926-1969』1~3
- 著者:ハンナ・アーレント、カール・ヤスパース
- 出版社:みすず書房
ハンナ・アーレントと、彼女の師であり、友人であり続けたカール・ヤスパース。二人の間で交わされた書簡は、彼らの思想形成の過程だけでなく、激動の時代背景や、個人的な心情までをも垣間見ることができる資料として知られています。
1926年、アーレントがヤスパースのもとで哲学を学び始めた時から、1969年のヤスパースの死まで、40年以上にわたる書簡全433通が、全3巻に収録されています。
第1巻では、学位論文「アウグスティヌスにおける愛の概念」をめぐるやりとりや、お互いの著作の進捗や批評など、1926-1953年の150通を収録。
第2巻では、アイヒマン裁判をめぐるやりとりや、『人間の条件』刊行についてなど、1953-1961年の150通を収録。
第3巻では、『イェルサレムのアイヒマン』をめぐる論争、ケネディ暗殺、ベトナム戦争など、激動の60年代に交わした書簡133通を収録。
『アーレント=ヤスパース往復書簡集』など、ハンナ・アーレント、カール・ヤスパースの関連書籍、哲学思想関連の書籍、誠実買取いたします!
『ユダヤ論集1 反ユダヤ主義』、『ユダヤ論集2 アイヒマン論争』
- 著者:ハンナ・アーレント
- 出版社:みすず書房
アーレントが、ユダヤ人としての自身のアイデンティティと向き合い、反ユダヤ主義や全体主義の問題に取り組んだ論集です。
第1巻には、『全体主義の起原』に連なる論考「反ユダヤ主義」を中心に、フランスでの収容所生活時代の文章、アメリカ亡命後の記事を収録。
第2巻には、「われら難民」「パーリアとしてのユダヤ人」など、1940年代の試論や、『イェルサレムのアイヒマン』刊行後の論争の中で書かれた文書などを収録。
『ユダヤ論集』など、ハンナ・アーレントの著作、ユダヤ思想、歴史関連の書籍、誠実買取いたします!
本との出会いを大切に。古書買取は板澤書房へ
今回は、『アーレント=ヤスパース往復書簡集』、『ユダヤ論集1 反ユダヤ主義』、『ユダヤ論集2 アイヒマン論争』など、貴重なハンナ・アーレントの著作、関連書籍をご紹介しました。古書との出会いは、一期一会。今回も、素晴らしい本たちとの出会いがありました。
当店では、哲学、思想、歴史、文学、そしてもちろん、ハンナ・アーレント関連書籍まで、幅広いジャンルの古本を、誠実に査定し、買取させていただきます。「こんな本、売れるかな?」と思ったら、ぜひ一度、板澤書房にご相談ください。出張買取も、お気軽にお問い合わせくださいね!
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